近世の書・絵画一覧

No.Aー145伊藤墨海、丹羽嘉言画



作家名 伊藤墨海賛、丹羽嘉言画

作品名 『般若心経菊石図』

略歴  伊藤墨海(いとう ぼっかい)  ,    ~文化6年(1809)
   江戸中・後期の医師・書家。名は茂達。字は子聞。通称は山崎龍眠。号は墨海、秋江。医師定斎(伊
   藤玄沢)の次子、兄春沢がはやくに没したため家を嗣ぎ医を業とした。もっとも書法に心を傾け、こ
   とに八分に巧みで四方に名を知られた。源達の名で金石に刻した遺跡を多く存している。法名は墨海
   彼岸。享年五十八歳、名古屋花車町浄信寺に葬る。現在は平和公園に移されている。

    丹羽嘉言(にわ かげん) 寛保2年(1742)~天明6年(1786)
   江戸中期の画家。尾張(愛知)の生まれ。名は嘉言。通称は新次郎。号は章甫、謝庵、福善斎、聚珍
   堂、名士関。尾張藩士竹中氏の家士、壮年にして家を棄て般若台に芽舎を結び、雲臥禅師に従って禅
   理をきわめ、画を描き風流に遊んだ。描くところの山水は元明の風格にかない、その巧妙さは池大雅
   と並称された。寡欲で酒をたしなみ、著書に『謝庵遺稿』『福善斎画譜』がある。

価格 150,000円

詳細 箱書には「香積院雲臥和尚般若心経賛丹羽嘉言菊石画」とあるが、当方調査の結果、上記二名の合作
   の作品に確定できた。
   紙本絹装三段表具 軸先は朱漆で雷電花模様。
   総丈 タテ209㎝ ヨコ45㎝
   本紙 タテ118㎝ ヨコ39㎝
   桐合箱

状態 少ヨゴレ。

2024年02月14日

No.Aー144島津斉彬



作家名 島津斉彬

作品名 一行書 「至誠如神」
        『中庸章句 右第二十四章』より

略歴  島津斉彬(しまづ なりあきら) 文化6年(1809)~安政5年(1858)
   薩摩藩七十七万石第十二代島津家第二十八代当主。官位は正一位、権中納言、豊後守、薩摩守。江戸
  (東京)の生まれ。幼名は邦丸、のち忠方。通称は又三郎。号は惟敬・麟洲。島津斉興の長子。幼少の
   頃より曾祖父重豪の教育で蘭学を学ぶ。阿部正弘・徳川斉昭・伊達宗城・松平慶永らと知交があり、
   その開明と英知は広く世に知られた。異母弟久光と継嗣(由羅騒動、嘉永朋党事件とも)を争うが、
   嘉永4年(1851)43歳で藩主となる。富国強兵に努め製煉所や集成館を作り、電信機・地雷・水雷・
   写真・ガス灯・ガラスの試験を試み、水道工事や造船を行い軍事を中心とする近代工業開発に尽力す
   る。また幕府から政治才能を高く評価され対外処理問題を委任された。将軍継嗣問題では一橋慶喜を
   支援して公武合体の政治路線を推進する。また薩摩藩士であった西郷隆盛や大久保利通を登用するな
   ど明治維新の基盤となる人物の育成にも尽力した。文久3年(1868)照国大明神として祀られる。
   法諡順聖院殿英徳良雄大居士。

価格 お問い合わせください。

詳細 絹本揉み紙表具
   総丈 タテ182.5㎝ ヨコ41㎝
   本紙 タテ115㎝ ヨコ30.5㎝

状態 シミ、オレ、虫食いアリ。

2024年01月30日

No.Aー138田川鳳朗



作家名 田川鳳朗

作品名 『朝顔墨画図画賛』
    「残る蚊や 蚊にもまじらず ひとつづつ 鶯笠□」

略歴  田川鳳朗(たがわ ほうろう) 宝暦12年(1762)~弘化2年(1845)
   江戸時代後期の俳人。肥後国(熊本)の生まれ。田川氏。本性は厳島氏。本名は義長。通称は東源。
   号には京陵・対竹・鶯笠・蕉風林・自然堂などがある。もとは肥後国熊本藩士。寛政10年(1798)、
   37歳で致仕。俳諧を幼少の頃より父鼎や同藩の武久綺石に学ぶ。江戸参府の途次に蝶夢・久村暁台に
   対面した。文化13年(1816)本所亀沢に庵を結び、夏目成美・鈴木道彦らと交流した。翌年『芭蕉葉
   ぶね』を刊行、真正蕉風を宣揚した。芭蕉一五〇年忌の天保14年(1842)、京の二条家に請うて芭蕉
   に「花下大明神」の神号が許され、自身も「花下翁」の称を受けた。桜井梅室・成田蒼虬とともに天
   保三大家と称される。俳諧撰集に『鳳朗発句集』『自然堂千句』『髭誕生集』などがある。追善集に
   は、一周忌『冬椿集』(自然堂社中編)がある。

価格 160,000円

詳細 紙本絹装丸表具
   総丈 タテ191.5㎝ ヨコ31.5㎝
   本紙 タテ124㎝ ヨコ29㎝

状態 表具上部2ヶ所シミ、本紙数ヶ所ウスジミ、少オレアリ。

2023年11月22日

No.Aー136懐徳堂 中井竹山



作家名 中井竹山

作品名 一行書 「白雲満地無人掃」
        魏野『尋隱者不遇』

略歴  中井竹山(なかい ちくざん) 享保15年(1730)~文化元年(1804)
   江戸時代中期の儒学者。大坂の生まれ。名は積善。字は子慶。通称は善太。号は竹山・同関子・渫翁
   ・雪翁。中井甃庵の長子。履軒の兄。五井蘭洲に師事して宋学を奉じた。『非徴七巻』は朱子学の立
   場から徂徠学を攻撃したものであるが、寛政異学の禁に当たっては、頼春水らと共に官学の側に立っ
   た。父の死後、天明2年(1782)懐徳堂の学主となり講説に従った。著書には『逸史十三巻』『草茅
   危言八巻』『非徴七巻』『詩律兆附余考』のほか多数ある。

価格 80,000円

詳細 紙本絹装丸表具
   総丈 タテ203.5㎝ ヨコ41.5㎝
   本紙 タテ124㎝ ヨコ26㎝
   桐合箱

状態 少虫穴アリ。

2023年10月21日

No.Aー135石田敬起



作家名 石田敬起

作品名 『大根図和歌賛』
   漢詩「一安卵累危千載定鴻基 嗟汝賛嚢續名譽天下知 龍谷山主題(広如) 辛卯冬賦贈石田敬起」
   和歌「わがなすと おもふは愚 草も木も 四季折々の 時を得て咲」

略歴  石田敬起(いしだ けいき) 天明4年(1784)~万延元年(1860)
   江戸時代後期の商人・財政家。浄土真宗本願寺派の門徒。摂津豊島郡の生まれ。号は知白斎。法名は
   証誠。通称は大根屋小右衛門。大坂天満の豪商大根屋に入婿。西本願寺をはじめ岸和田・富山・尼崎
   などの諸藩の財政改革を成功させた。天保元年(1830)興正寺との本末争い、三業惑乱によって疲弊
   した西本願寺財政危機を解消するため、同寺二十世広如に起用され、財政改革を行った。改革満了後
   も本山財政の健全化を目指し、三季冥加の上納など恒常収入の確立に努めた。この間、広如より賞詞
   を受け、染筆の詠歌や漢詩を与えられた。

    広如(こうにょ) 寛政10年(1789)~明治4年(1871)
   江戸時代後期の浄土真宗本願寺派の僧。西本願寺二十世。諱は本了、光沢。号は広如。諡は信法院。
   文化6年(1809)得度、河内顕証寺の住職となったが、文政2年(1819)西本願寺に入り法嗣となる。
   同9年(1826)十九世本如上人入寂により継職した。文久3年(1863)直諭書を発して勤王の大義を論
   じ、朝廷に1万両を献上。明治元年(1868)御所の警備に当たり、また教書を作り門末を教諭、幕末
   維新期の教団運営を指導した。

価格 350,000円

詳細 絹本絹装丸表具
   総丈 タテ157㎝ ヨコ38㎝
   本紙 タテ96.5㎝ ヨコ26.5㎝
   桐合箱

状態 少シミアリ。

2023年10月13日

No.Aー133岡田半江



作家名 岡田半江

作品名 『雪山行旅図』

略歴  岡田半江(おかだ はんこう) 天明2年(1782)~弘化3年(1846)
   江戸時代後期の文人画家。大坂の生まれ。名は粛。字は士羽。通称は宇左衛門。号は半江、子米、無
   声、墨江老樵など。岡田米山人の子で、父と同じく伊勢の津藩に仕えたが文政5年(1822)辞職して
   大坂に住み、浦上春琴・頼山陽・田能村竹田らと交わった。父に絵を学んだが、作風は父より繊細な
   筆致で画かれており山水画を得意とした。

価格 20,000円

詳細 紙本絹装丸表具
   総丈 タテ125㎝ ヨコ42㎝
   本紙 タテ28㎝ ヨコ32㎝

状態 本紙少シミアリ。

2023年09月28日

No.Aー130小原梅坡



作家名 小原梅坡

作品名 『牡丹画賛図』
    「紅愁禁恨奈情種 或亦芳魂軫著候() 只為寸生看不是 後身定化蝶兼蜂 梅坡学人詩畫□□
     鐘誤作種」

略歴  小原梅坡(おはら ばいは) 安永4年(1775)~天保3年(1832)
   江戸後期の儒学者・岡山藩士。備前(岡山)の生まれ。名は正修。通称は大之助。字は業夫。
   号は梅坡。大丈軒の曾孫。画・詩経をよくした。田能村竹田とは師友の関係にあった。

価格 250,000円

詳細 絹本着彩絹装丸表具
   総丈 タテ175㎝ ヨコ54.5㎝
   本紙 タテ108.5㎝ ヨコ41㎝
   桐合箱

状態 シミ、少虫穴アリ。軸先片方の牙蓋欠。表具の裏シミアリ。

2023年09月06日

No.Aー127篠崎小竹



作家名 篠崎小竹

作品名 漢詩七絶三行
    「飛鶴青松算壽齢 芝蘭玉樹秀階庭 終年楽善全天爵 即是人間南極星 小竹七十老人□□」

略歴  篠崎小竹(しのざき しょうちく)天明元年(1781)~嘉永4年(1851)
   江戸後期の儒者・書家。豊後(大分)の生まれ。名は弼。字は承弼。号は小竹、畏堂、南豊。幼時
   から篠崎三島に従学し、偉才を認められてその養子となる。江戸に出て尾藤二州、古賀精里に学ぶ。
   帰坂後、父三島に代って子弟に教授した。その学は徂徠学から朱子学に転じたが、また詩文および
   書を善くした。仕官を好まなかったが三島以来の縁故で淡路領主稲田氏の賓師となった。
   著書には『四書松陽講義五巻』『名教館記一巻』『唐詩遺四巻』『小竹詩集』など多数ある。

価格 160,000円

詳細 絖本絹装丸表具 軸先堆朱、最晩年の見応えのある絖本の大作です。
   総丈 タテ214㎝ ヨコ61.5㎝
   本紙 タテ150㎝ ヨコ49㎝
   桐合箱

状態 良好。

2023年08月16日

No.Aー125京極高琢



作家名 京極高琢

作品名 書幅 「萬里鶴冲天」

略歴  京極高琢(きょうごく たかてる) 文化8年(1811)~慶応3年(1867)
   江戸後期の大名。讃岐多度津藩京極家第五代当主。丸亀(香川)の生まれ。幼名は辰之丞、のち内膳
   とも称す。父は多度津藩京極家第四代当主京極高賢。官位は従五位下、壱岐守。天保5年(1834)に
   多度津湛甫(築港)の大工事を実施した。約5年の歳月と巨費を投じ、天保9年(1838)に完成。瀬戸
   内海屈指の良港であった。戒名雲関院殿前壱州刺史透翁道信大居士。

価格 売却済み

詳細 紙本紙装丸表具
   総丈 タテ107.5㎝ ヨコ62.5㎝
   本紙 タテ38.5㎝ ヨコ56㎝

状態 イタミ、虫穴、シミアリ。

2023年08月01日

No.Aー102松平慶憲



作家名 松平慶憲

作品名 一行書「法古無色」

略歴  松平慶憲(まつだいら よしのり)文政9年(1826)~明治30年(1897)
   江戸後期の大名。播磨明石藩松平(越前)家第9代当主。初名は直憲。幼名は濤次郎。別号に鶴雲。
   父は第7代当主松平斉韶。嘉永6年(1853)アメリカ使節ペリーの来航に際し、大蔵谷八幡浜、出崎
   浜、舞子浦に砲台を築き、洋式砲術も取り入れる。また、明石藩より兵二百名が品川を警固。
   安政元年(1854)ペリー再来時には八千人が動員され神奈川を警備した。第二次長州征討や鳥羽・
   伏見の戦いにも参陣しており、官位は従四位上侍従、兵部大輔、左近衛権中将。

価格 1,000,000円

詳細 紙本金襴緞子絹装丸表具。軸先丸に三葉葵紋(金泥)。
   総丈 タテ189㎝ ヨコ38.5㎝
   本紙 タテ128㎝ ヨコ28.5㎝  

状態 少オレ

2022年10月06日

No.Aー97柴野碧海



作家名 柴野碧海

作品名 漢詩二行
    「江流萬古情不盡 白鳥雙飛意自閑 碧海□」

略歴  柴野碧海(しばの へきかい) 安永2年(1773)~天保6年(1835)
   江戸末期の徳島藩の儒学者。香川の生まれ。号は碧海。名は允升(さねのり)。字は応登・吉甫。
   通称は平次郎。柴野栗山の弟貞穀の長男。京都で栗山に学び、その養子となった。天明8年(1788)
   栗山が江戸幕府に登用されると、その跡を継いで徳島藩に仕えた。享和元年(1801)国許に移り、
   以後藩の学問所で教授しつつ藩主一族の侍講を務め、しばしば江戸藩邸にも勤務している。
   詩文に秀でて『枕上集』十巻が現存する。

価格  150,000円

詳細 紙本紙装丸表具巻留めに「㞥潱園書屋所蔵」の所蔵票、「近藤氏所蔵」の墨書きアリ。
   総丈 タテ185㎝ ヨコ47㎝
   本紙 タテ132㎝ ヨコ44.5㎝
   桐合箱

状態 オレアリ。

2022年09月03日

No.Aー93斎藤拙堂



作家名 斎藤拙堂

作品名 漢詩五絶二行
    「西園曽入画 坡谷共徘佪 隆尉長松勢 清風灑頂来 凌雲花 拙堂□□」

略歴  斎藤拙堂(さいとう せつどう) 寛政9年(1797)~慶応元年(1865)
   江戸後期の漢学者。江戸柳原の津藩邸に生まれる。伊勢の津の藩士。名は正謙。字は有終。通称は
   徳蔵。号は拙堂・鉄研学人・拙翁。昌平黌に入り、古賀精里に学び、最も力を古文に用いた。
   藤堂高兌の藩校有造館を創設するにあたり、抜擢され学職につき、津に移った。高兌の没後高猷の
   侍読となり、天保12年(1841)郡宰に任ぜられ、弘化元年(1844)督学となる。諡を文靖先生と
   いう。その学は朱子学を奉じたが、諸説を博綜して折衷し、史伝に通じた。
   著書には『拙堂文話八巻』『月瀬記勝二巻』『孟子補説十四巻』のほか多数ある。

価格  30,000円

詳細 絹本絹装丸表具
   総丈 タテ197.5㎝ ヨコ39.5㎝
   本紙 タテ127.5㎝ ヨコ27.5㎝

状態 少シミ

2022年08月18日

No.Aー88頼聿庵



作家名 頼聿庵

作品名 漢詩七絶三行
    「二十出家以我氷 幾天雲鶴一枯将 和顕弓馬皆餘事 不是風流行脚僧 頼協諭史□□」

略歴  頼聿庵(らい いつあん) 寛政13年(1801)~安政3年(1856)
   江戸後期の儒学者。広島の生まれ。名は元協。字は承緒。通称は余一。号は聿庵・春嶂。
   頼山陽の長子。山陽が家を出て士籍を除かれたため、文化12年(1815)15歳のとき祖父春水の跡を
   継いだ。祖父春水、叔父春風・杏坪に従学して、頼家の学風を紹述した。文政元年(1818)広島藩校
   の教授となり諸生を教導した。書に長じ、また詩を善くした。

価格  160,000円

詳細 絹本絹装丸表具
   総丈 タテ203㎝ ヨコ66.5㎝
   本紙 タテ145.5㎝ ヨコ52㎝
   桐合箱

状態  良好

2022年08月12日

No.Aー87守村抱儀



作家名 守村抱儀

作品名 『句入梅図』 「うぐいすのひと朝はやきよさむかな」

略歴  守村抱儀(もりむら ほうぎ) 文化3年(1806)~文久元年(1861)
    江戸後期の俳諧師。本名は守村次郎兵衛。別号に小青軒・不知斎・鷗嶼・頓約。江戸蔵前の札差。
   俳諧は蒼虬門、画は抱一門。何丸の庇護者として著名。明治4年(1871)、息の永年により
   『抱儀句集』(黙地序、春湖跋)が刊行された

価格  450,000円

詳細 絹本緑青金泥着彩、表具絹本三段装
   総丈 タテ173㎝ ヨコ35㎝
   本紙 タテ92㎝ ヨコ28㎝
   桐合箱

状態 良好

2022年08月05日

No.Aー75伊藤蘭嵎



作家名 伊藤蘭嵎

作品名 漢詩 二行書

略歴  伊藤蘭嵎(いとう らんぐう) 元禄7年(1694)~安永7年(1778)
   江戸中期の儒学者。京都の生まれ。名は長堅。字は才蔵。号は蘭嵎・応躔・啓斎。
   伊藤仁斎の第五子。享保16年(1731)紀州藩の儒臣となり、藩校に教授した。元文元年(1736)
   兄東涯の没後、古義堂に帰って教授すること10年に及んだが、再び和歌山に赴いて藩士弟子を教導
   した。諡して紹明先生という。
   著書には『書反正二巻』『大学是正一巻』『明詩大観二十巻』『蘭嵎雑記六巻』の他多数ある。

価格 80,000円

詳細 紙本絹装丸表具
   総丈 タテ173㎝ ヨコ55㎝
   本紙 タテ99.5㎝ ヨコ39㎝

状態 良好

2022年07月16日

No.Aー70林閬苑



作家名 林 閬苑

作品名 『達磨図』

略歴  林 閬苑(はやし りょうえん) 生没年不詳
   江戸中期の絵師。大阪の生まれ。名は新・又新。号は閬苑・蟠龍洞・筆飛将軍など。
   通称は秋蔵・閬蔵。幼少より画を好み、福原五岳に師事する。東東洋や木村蒹葭堂、維明周奎などと
   交友。山水は大胆で自由な筆致で中国風に描き、花鳥画・人物図は沈南蘋の影響から緻密で濃密な
   色彩を特徴とし、美人画を得意とした。

価格 お問い合わせください。

詳細 紙本絹装
    総丈 タテ183㎝ ヨコ58.5㎝
    本紙 タテ103㎝ ヨコ49.5㎝

状態 本紙一部少欠損、少シミ

2022年07月13日

No.Aー69懐徳堂 五井蘭洲



作家名 五井蘭洲

作品名 一行書 『清晨漱歯渉寒流』

略歴  五井蘭洲(ごい らんしゅう) 元禄10年(1697)~宝暦12年(1762)
   江戸中期の儒学者・国学者。大阪の生まれ。名は純禎。字は子祥。別号に冽庵・梅塢がある。
   通称は藤九郎。五井持軒の子。中井甃庵に招かれて懐徳書院の助教となった。学は父持軒に受け、
   もっぱら程朱を宗とした。かねて国書もよくし、甃庵の二子中井竹山・履軒兄弟も彼に従学。
   懐徳堂の学風を確立した。著書に『非伊篇』『中庸首章解』『勢語通』『鶏肋篇』のほか多数ある。
  「清晨漱歯渉寒流」の句は、御定全唐詩(四庫全書本)巻586にあり。

価格 250,000円

詳細 元表具 牡丹鳳凰紋緞子絹三段装
    総丈 タテ186.5㎝ ヨコ25.5㎝
   本紙 タテ127㎝ ヨコ23.5㎝
   桐合箱

状態 少シミ・極少虫穴

2022年07月08日

No.Aー62川路聖謨



作家名 川路聖謨

作品名 和歌『元吉事甲之輔』

略歴  川路聖謨(かわじ としあきら) 享和元年(1801)~慶応4年(1868)
   江戸末期の勘定奉行。大分の生まれ。名は聖謨。通称は弥吉、三左衛門、叙爵して左衛門尉。
   号は敬斎・頑民斎。父は日田代官所内藤吉兵衛歳由。12歳で小普請組川路三左衛門光房の養子と
   なる。勘定吟味役・佐渡奉行・奈良奉行や大阪町奉行等を歴任。聖謨は平素文筆に親しんで多くの
   遺著を残し露使と応接した『長崎日記』『下田日記』、京都に使いした『京都日記』『京日記』
   および晩年の日記は『川路聖謨文書』全八巻に収められている。下町奉行・外国奉行等を歴任、
   外交の第一線で活躍した井上清直は聖謨の実弟である。

価格 120,000円

詳細 総丈 タテ121.5㎝ ヨコ53㎝
    本紙 タテ32㎝ ヨコ41㎝

状態 良好

2022年07月02日

No.Aー61西尾武陵



作家名 西尾武陵

作品名 『西尾白路肖像画』 自賛幅

略歴  西尾武陵(にしお ぶりょう) 明和3年(1766)~天保9年(1838)
   俳諧作者。兵庫の生まれ。名は西尾邦直。通称は呉四郎。別号に杜陰・白雲居。庄屋役を務め、
   篠山藩の御用達として苗字帯刀を許された。月居門。家業(酒造業)の傍ら俳諧に打ち込む。
   行脚の俳諧師を迎え、また文通を通して広く諸国の俳家と交遊した。
   著書には『東西四哥仙』がある。絵師未詳。

価格 500,000円

詳細 絹本著色
    総丈 タテ180㎝ ヨコ50.5㎝
   絹本 タテ115.5㎝ ヨコ40㎝
   桐合箱

状態 良好

2022年07月02日

No.Aー56手塚鷗盟

 

作家名 手塚鷗盟

作品名 『淡彩山水図』 自画讃 山中問答

略歴  手塚鷗盟 安永3年(1774)~天保4年(1833)
   江戸中期の南宗画家・医師。鶴羽の人。名は光鑑。字は文哉。別号に鹿溪。
   高松藩主の侍医をつとめた。画を長町竹石に学んだ。

価格 150,000円

詳細 本紙著色   
   総丈 タテ210㎝ ヨコ57㎝
   本紙 タテ163㎝ ヨコ44.5㎝
   桐合箱

状態 シワ

2022年05月06日

No.Aー55敷田年治

 

作家名 敷田年次

作品名 書幅 『奉詠舎人親王長歌』

略歴  敷田年次(しきだ としはる) 文化14年(1817)~明治35年(1902)
   幕末・明治期の国学者。初名は主計之介・上総・仲治。通称は大次郎。号は百園。
   豊前国宇佐郡敷田村二葉山神社の祠官宮本兼継の次男として生まれる。

価格 100,000円

詳細 総丈 タテ188㎝ ヨコ47.5㎝
    本紙 タテ135㎝ ヨコ38.5㎝
   桐合箱

状態 シワ

2022年05月06日

No.Aー54九鬼隆邑

 

作家名 九鬼隆邑

作品名 一行書 「富貴是長命」

略歴  九鬼隆邑(くき たかむら) 享保12年(1727)~文政3年(1820)
   江戸中期の大名。摂津三田藩第8代藩主。九鬼家宗家9代。幼名は仙次郎。号は松翁。官位は
   従五位下。長門守。九鬼隆由の養子となる。正室は日向飫肥藩藩主伊藤祐永の娘・狩野(於秀)。

価格 150,000円

詳細 総丈 タテ150.5㎝ ヨコ29.5㎝
   本紙 タテ88㎝ ヨコ27.5㎝
    桐合箱

状態 表具少ヤブレ

2022年05月06日

No.Aー52久隅守景

 

作家名 久隅守景

作品名 『瀧図』

略歴  久隅守景(くすみ もりかげ) 生没年不
   江戸初期の狩野派の絵師。京都の生まれ。通称は半兵衛。号は無下斎・無礙斎・一陳翁。
   探幽門下四天王の随一とされている。山水・人物画を最もよくしている。娘には狩野派随一の
   閨秀画家として知られる清原雪信がいる。元禄年間(1688~1704)存。

価格 125,000円

詳細 総丈 タテ180㎝ ヨコ28.5㎝
   本紙 タテ104㎝ ヨコ27㎝
   桐共箱

状態 少シミ

2022年05月06日

No.Aー46松林飯山

 

作家名 松林飯山

作品名 漢詩五絶

略歴  松林飯山(まつばやし ばんざん) 天保10年(1839)~慶応3年(1867)
   幕末の漢学者。福岡の生まれ。名は漸。字は伯鴻等。通称は漸之進・廉之助。安積艮斎に師事。
   のちに昌平黌に学び、詩文掛となる。大阪で松本奎堂らと双松岡塾を開き、勤王運動に参加し
   活躍するが佐幕派に暗殺された。

価格 150,000円

詳細 総丈 タテ180㎝ ヨコ33㎝
   本紙 タテ110.5㎝ ヨコ28.5㎝
   桐合箱

状態 良好

2022年05月05日

No.Aー45後藤松陰

                    (加藤肥洲公=加藤清正)

 

作家名 後藤松陰

作品名 漢詩七絶「加藤清正公の祠に詣でたときの心境を詠む」

略歴  後藤松陰(ごとう しょういん) 寛政9年(1797)~元治元年(1864)
   江戸後期の儒学者。岐阜の生まれ。名は機。字は世張。通称は俊蔵。号は松陰・春草・兼山等。
   幼くして神童と称され、大垣の菱田毅斎に学び、頼山陽に師事した。また、山陽の著述の校訂や、
   その著の序跋を草した。墓は篠崎家と同じ天満天徳寺にある。著作に『春草詩鈔』『松陰亭集稿』
   等がある。

価格 40,000円

詳細 総丈 タテ189㎝ ヨコ43.5㎝
   本紙 タテ132.5㎝ ヨコ30㎝
    桐合箱

状態 虫穴補修アリ。

2022年05月05日

No.Aー44伴林光平

 

作家名 伴林光平

作品名 詩書 『海上月』

略歴  伴林光平(ともばやし みつひら) 文化10年(1813)~文久4年(1864)
   幕末の国学者・歌人・勤王志士。大阪の生まれ。幼名は信丸、のちに左京。通称は六郎
   法名は大雲坊周永。号は破草鞋道人・八丘・斑鳩隠士等。伴林の名は、生家近くの伴林氏神社
  (祭神:高御産巣日神・天押日命・道臣命。大伴氏の祖神を祀る)にちなむ。

価格 60,000円

詳細 総丈 タテ187㎝ ヨコ38㎝
   本紙 タテ134㎝ ヨコ30.5㎝
   桐合箱

状態 少シミ

2022年05月05日

No.Aー43樺島石梁

 

作家名 樺島石梁

作品名 詩七絶(西行の心境を詠む。)

略歴  樺島石梁(かばしま せきりょう) 宝暦4年(1754)~文政10年(1828)
   江戸中・後期の儒学者。久留米藩出身。細井平洲の門下。初名は勇吉。のちに通称を勇七とした。
   号は石梁。諱は公礼。字は世儀。久留米藩の藩校明善堂の設立にあたり、その教授となった。
  (読み、註釈附属する。)

価格 80,000円

詳細 総丈 タテ188.5㎝ ヨコ35㎝
    本紙 タテ130.5㎝ ヨコ27㎝
    桐合箱

状態 良好

2022年05月05日

No.Aー41倫子女王

 

作家名 倫子女王

作品名 和歌 散書

略歴  倫子女王(ともこ じょおう) 元文3年(1738)~明和8年(1771)
   江戸後期の皇族。閑院宮直仁親王第六王女。江戸幕府第十代将軍徳川家治の正室(御台所)。
   幼名は五十宮。第113代東山天皇の孫。第119代光格天皇の叔母にあたる。

価格 お問い合わせください。

詳細 総丈 タテ129.5㎝ ヨコ60㎝
   本紙 タテ35.5㎝ ヨコ49㎝
   杉箱

状態 少シミ・少虫穴

2022年05月05日

No.Aー36深見篤慶

 

作家名 深見篤慶

作品名 一行書 「長河落日圓」

略歴  深見篤慶(ふかみ あつよし) 文政13年(1830)~明治14年(1881)
   幕末の勤王家。酒戸神社祠宮。愛知の生まれ。通称は友三郎・藤十。号は松塢。
   外山三輔の長男・深見藤十の養子。家業は刈谷藩御用達木綿問屋。村上忠順に国学を学ぶ。
   橘守部・熊代繁里にも師事。勤王の志を常に国事に尽した。また、諸名家と交遊し、古書珍籍を
   蒐集、蔵書は四千五百巻に達した。

価格 180,000円

詳細 総丈 タテ202㎝ ヨコ39㎝
   本紙 タテ126.5㎝ ヨコ28㎝

状態 シワ

2022年05月04日

No.Aー23今村豊寿

 

作家名 今村豊寿

作品名 『老子図』

略歴  今村豊寿  生没年不詳
   陶工。平戸藩主松浦家の御用絵師・片山舟水の門に入り狩野派・土佐派を学ぶ。
   その後、貿易業にも従事し「卵殻手兜型珈琲碗皿」などをヨーロッパへ輸出した。

価格 60,000円

詳細 絹本著色
   総丈 タテ207㎝ ヨコ63.5㎝
   絹本 タテ133.5㎝ ヨコ49㎝

状態 良好

2022年05月03日

No.Aー20多紀元堅

 

作家名 多紀元堅

作品名 書幅

略歴  多紀元堅(たき もとかた) 寛政7年(1795)~安政4年(1857)
   江戸後期の医師・幕臣。江戸の生まれ。多紀元簡の次男。本姓は丹波。幼名は鋼之進。字は亦柔。
   諱は元堅。号に楽真院・楽春院・茝庭(さいてい)等。医学館で講書しながら幕府の奥医師となり、
   次いで法眼、後に法印に叙せられた。主な著書は『素門紹識』『雑病広要』等がある。

価格 16,000円

詳細 総丈 タテ160㎝ ヨコ39㎝
    本紙 タテ114㎝ ヨコ28.5㎝

状態 少シワ

2022年05月02日

No.Aー2亀井南冥

 

作家名 亀井南冥

作品名 書幅

略歴  亀井南冥 (かめい なんめい) 寛保3年(1743)~文化11年(1814)
   江戸後期の儒学者・医師・漢詩人。福岡の生まれ。名は魯。字は道載・道哉。通称は主水。
   号は南冥。徂徠学に学び、福岡藩の儒員兼医員となったが、晩年は不遇のうちに自殺。亀門学の祖。

価格 48,000円

詳細 総丈 タテ152㎝ ヨコ26.5㎝
   図柄入絹本 タテ83.5㎝ ヨコ17.5㎝
   杉合箱

状態 少シミ

2022年05月01日

No.Aー1手島建

 

作家名 手島建

作品名 書幅 「孝百行之源」

略歴  手島建 (てじま けん) 延享4年(1747)~寛政3年(1791)
   江戸中期の心学者。京都の人。号は和庵。父親の手島堵庵は江戸中期の心学者で、石田梅岩に学び、
   時習社・明倫舎等を設立して心学の普及に努めた。

価格 70,000円

詳細 総丈 タテ174㎝ ヨコ36.5㎝
   本紙 タテ97㎝ ヨコ26㎝
   桐合箱

状態 少シミ

 

2022年05月01日