No.Aー190小野蘭山



作家名 小野蘭山

作品名 二行書 「惟本草一家人命所系凡学之者務在識真 蘭山書□□」

略歴  小野蘭山(おの らんざん) 享保14年(1729)~文化7年(1810)
   本草学者。京都の生まれ。名は職博又は希博。字は以文。号は蘭山、朽匏子。通称は喜内、道敬。
   松岡玄達に本草学を学び、宝暦3年(1753)京都で私塾を開き、本草学を講じ、本草研究に注力し
   た。寛政11年(1799)江戸に招かれ、医学館で本草学を講じた。享和元年(1810)から採薬のた
   め各地を巡回し、その都度「採薬記」を作成した。蘭山の口述を孫の職孝がまとめ『本草綱目啓
   蒙』四十八巻として文化3年(1806)刊行した。本書は図を欠くが江戸時代最大の博物誌で、方言
   辞典ともいうべきであった。島田充房との共著『花彙』八巻八冊はフランス人医師サバチェにより
   仏訳され、明治6年(1873)パリで出版された。著書には『蘭山先生十品考』一巻一冊、『飲膳摘
   要』一巻一冊、『広参説』一巻一冊のほか講義録など多数ある。
   この二行書の一文は、小野蘭山が七十歳のとき、宋・鄭樵『通志・昆虫草木略』の序文から文章を
   取り、揮毫して門人に与えたと伝えられている。

価格 120,000円

詳細 紙本紙装丸表具
   総丈 タテ198㎝ ヨコ40㎝
   本紙 タテ140㎝ ヨコ29㎝

状態 美品。表具少虫穴アリ。

2025年02月26日