奈良の書一覧

No.Aー159山本雨宝



作家名 山本雨宝

作品名 一行書 「花知鳥待花」

略歴  山本雨宝(やまもと うほう) 明治36年(1903)~昭和63年(1988)
   真言宗豊山派の僧。飛鳥寺(安居院)長老、箏曲家震琴とも。京都の生まれ。豊山専修学校卒業後、
   飛鳥寺の住職となる。文政年間(1818~30)に作られた琴の一種、八雲琴(二弦琴)を中平遊琴ら
   に師事、八雲琴七代目宗家の免許を受ける。昭和12年(1937)万葉歌碑建設、同16年(1941)観音
   堂を建立する。同34年(1959)権大僧都となる。昭和43年(1968)八雲琴(二弦琴)演奏保持者と
   して国の無形文化財に指定される。

価格 55,000円

詳細 箱書によると昭和六十二年八十五才の最晩年の作品であることが知られる。又、別紙にて「鳥」の
   字を二回読むことや、この書の本来の意味の説明が付けられている。
   紙本絹装丸表具
   総丈 タテ159㎝ ヨコ44㎝
   本紙 タテ66㎝ ヨコ32㎝
   桐共箱

状態 極少シミアリ。

2024年06月25日

No.Aー157植村家壺



作家名 植村家壺

作品名 漢詩五絶 「葉晴前紅雨 花飛昨松風 空山人不見 春在緑陰中 辛未暮春 櫻處逸人□□」

略歴  植村家壺(うえむら いえひろ) 弘化4年(1847)~大正9年(1920)
   明治時代の大名、華族。大和高取藩二万五千石植村家第十四代当主。官位は従五位下、出羽守、従二
   位。播磨山崎藩本多忠鄰の六男として生まれる。21歳の時、第十三代植村家保の養子となる。明治元
   年(1868)家保の隠居にともない高取藩最後の藩主に襲封。同2年(1869)藩治職制にともない職制
   改革を実施する。また、同年版籍奉還により東京で高取藩知事に任ぜられる。同4年(1871)廃藩置
   県の断行で、高取県が成立、藩知事は免職になり東京貫属となる。同年9月東京に移住。同年12月に
   は高取県も廃され奈良県に編入、また藩士も解隊された。明治17年(1884)子爵を授けられる。法号
   は瑞光慈照聖寿院。

価格 150,000円

詳細 紙本紙装丸表具
   総丈 タテ177.5㎝ ヨコ40㎝
   本紙 タテ111.5㎝ ヨコ30㎝

状態 虫穴、シミアリ。

2024年06月12日

No.Aー143東大寺二月堂本尊・秘仏十一面観世音菩薩像



作家名 平岡定海

作品名 木版墨摺 『東大寺二月堂本尊・十一面観世音菩薩像』
    平岡定海筆 種字「(キャ、ka)」
    朱印三顆(二月堂・梵字・東大寺印)

略歴  十一面観音
   種字はキャ(क、ka)。梵名エーカダシャムカ (एकदशमुख ekadaśamukha)「11の顔」「11の顔を持つも
   の」の意は、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。観音菩薩の変化身の1つであり、六観音の1つでもあ
   る。頭部に11の顔を持つ菩薩。

    平岡定海(ひらおか じょうかい) 大正12年(1923)~平成23年(2011)
   華厳宗の僧侶で歴史学者。東大寺第二一三世別当。奈良の生まれ。昭和10年(1935)得度。
   同24年(1949)京都大学文学部史学科卒業。同30年(1955)京都大学大学院修了。同35年(1960)
   文学博士。昭和29年(1954)種智院大学講師、同32年(1957)助教授。同41年(1966)大手前女子
   大学教授。東大寺上之坊住職、東大寺執事長、華厳宗管長、東大寺別当を歴任した。著書には『東大
   寺宗性上人の研究並史料』『東大寺の歴史』『大仏勧進ものがたり』など多数ある。

価格 55,000円

詳細 紙本 中縁黄土地牡丹文金襴 総縁茶絹地雲涌文 金軸 仏表具
   総丈 タテ153㎝ ヨコ45.5㎝
   本紙 タテ66㎝ ヨコ30㎝
   桐共箱為書

状態 少シミアリ。

2024年01月06日

No.Aー114大西良慶



作家名 大西良慶

作品名 名号 「南無阿弥陀仏」

略歴  大西良慶(おおにし りょうけい) 明治8年(1875)~昭和58年(1983)
   明治~昭和期の北法相宗の僧。奈良の生まれ。幼名は広治。通称は清水さん。号は無隠。多武峰談山
   神社神職の次男として生まれる。明治22年(1889)九条家の嘱望で興福寺再興のために入寺し、千早
   定朝に従って出家。翌年法隆寺の佐伯定胤に唯識を学ぶ。同32年(1899)興福寺231世、同37年(
   1904)法相宗官長、大正3年(1914)清水寺住職となり、興福寺を兼務。昭和40年(1965)清水寺を
   本山とする北法相宗を設立し、初代管長に就任。諸宗に造詣が深く、仏教界の要職を歴任し、中国仏
   教界との交渉をはじめ、社会教化事業・平和運動にも尽力。同50年(1975)仏教伝道功労賞、翌年朝
   日社会福祉賞などを受賞。大正4年(1915)から48年間孟蘭盆法話を続け、良慶節といわれる説法で
   親しまれた。著書には『観音経のこころ』『信仰と人生』『大西良慶選集6巻』などがある。

価格 500,000円

詳細 この作品は、箱書の自題に「六字寶號」とある様に、若き日従軍僧として日露戦争での203高地の
   様相をこの目で見てこられた大僧正の最晩年101才の御名号である。
   紙本緞子三段上表具
   総丈 タテ205㎝ ヨコ49.5㎝
   本紙 タテ129.5㎝ ヨコ33.5㎝
   桐共箱

状態 シミアリ。

2023年05月08日

No.Aー106谷三山



作家名 谷三山

作品名 一行書 「脩徳者預細門」

略歴  谷三山(たに さんざん) 享和2年(1802)~慶応3年(1867)
   江戸後期の儒者。奈良の生まれ。諱は操。通称は新助、後に昌平と改む。別号に淡庵・繹斎等。
   幼児目及び耳を疾み、聴力を失ったが読書勉学倦むことなく学識地方に著しく聞こえ、家塾(興譲館
   )を開いて弟子を薫育し皇道、五常、忠孝を奨励した。後高取藩主の聘に応じて出仕、藩治のために
   扶翼するところが多かった。晩年ついに明を失するに至ったが意気毫も衰えず、文久3年(1863)在
   京の諸侯の尊王攘夷の急務を献策した。また山陵の荒廃を歎じて修補に尽力した。大正6年(1917)
   正五位を贈られる。

価格  250,000円

詳細 紙本絹装丸表具
   総丈 タテ191.5㎝ ヨコ35.5㎝
   本紙 タテ132㎝ ヨコ28㎝
   桐合箱

状態 少ヨゴレ

2023年01月13日

No.Aー104森川杜園



作家名 森川杜園

作品名 『尉と姥図』

略歴  森川杜園(もりかわ とえん) 文政3年(1820)~明治27年(1894)
   幕末・明治期の木彫家。奈良井上町の生まれ。幼名は友吉。字は扶疏。杜園と号す。13歳で内藤其淵
   に画を学ぶ。天保7年(1836)奈良を訪れた柴田是真に勧められ奈良人形をはじめる。
   安政3年(1856)春日若宮大宿所前絵師職、ついで春日有識奈良人形師の名を許される。正倉院御物
   の模造にも従事。内国勧業博やシカゴ万博に出品し活躍。伴林光平に和歌を学び、大蔵流狂言の名手
   でもあった。

価格  650,000円

詳細  紙本紙装丸表具
   総丈 タテ187㎝ ヨコ27.5㎝
   本紙 タテ94.5㎝ ヨコ24.5㎝

状態  少虫穴

2022年12月05日

No.Aー39柳沢保泰

 

作家名 柳沢保泰

作品名 和歌幅 『詠二首和歌』

略歴  柳沢保泰(やなぎさわ やすひろ) 天明3年(1783)~天保9年(1838)
   江戸後期の大名。大和国郡山藩第4代藩主。郡山藩柳沢家5代。3代藩主柳沢保光の次男。

価格 250,000円

詳細 総丈 タテ121㎝ ヨコ50㎝
   本紙 タテ33㎝ ヨコ48㎝

状態 表具虫穴・ヤブレ・イタミ

2022年05月04日

No.Aー25柳生宗在

 

作家名 柳生宗在

作品名 書幅

略歴  柳生宗在(やぎゅう むねあり) 承応3年(1654)~元禄2年(1689)
   大和柳生藩の第4代藩主。官位は従五位下。対馬守。法号は寂光院。

価格 160,000円

詳細 総丈 タテ77㎝ ヨコ44㎝
   本紙 タテ14.5㎝ ヨコ30㎝

状態 少ヨゴレ 表具イタミ大

2022年05月03日