奈良の書一覧

No.Aー169東大寺長老 狭川明俊



作家名 狭川明俊

作品名 一行書 「無垢清浄光」

略歴  狭川明俊(さがわ みょうしゅん) 明治24年(1891)~昭和63年(1988)
   宗教家・俳人。添上郡狭川村(奈良)の生まれ。明治34年(1901)11歳で東大寺真言院に入り、上
   野明淳に師事した。奈良県立郡山中学校を卒業後、華厳宗勧学院に進む。書は京都の山本寛山に、
   華厳宗は山上戒全に学んだ。大正7年(1918)塔頭北林院の住職となる。昭和36年(1961)東大寺
   二〇三世別当華厳宗管長となる。同38年(1963)鑑真和上円寂千二百年忌法要日本代表として中国
   各地を巡錫した。また、金鐘中学校や東大寺整肢園の設立に努力した。昭和42年(1967)社会福祉
   事業に尽力した功績により叙勲、勲五等旭日双光章を受ける。翌年、月甫と号し俳誌『倦鳥』の主
   催者、選者を務めた。著書には『東大寺長老狭川明俊師建碑記念句抄』がある。

価格 28,000円

詳細 紙本絹装三段表具
   総丈 タテ189㎝ ヨコ32.5㎝
   本紙 タテ111.5㎝ ヨコ30㎝
   桐共箱

状態 少シミアリ。

2024年09月11日

No.Aー168辻村泰圓



作家名 辻村泰圓

作品名 一行書 「自由自在」

略歴  辻村泰圓(つじむら たいえん) 大正8年(1919)~昭和53年(1978)
   真言律宗の僧、社会福祉事業家。香川高松の生まれ。幼名は定。昭和13年(1938)高野山大学予
   科、同16年(1941)九州帝国大学西洋哲学科を卒業した。昭和8年(1933)奈良宝山寺の駒岡乗
   円について出家。同18年(1943)奈良元興寺の住職となり、同20~21年(1945~46)高野山大学
   教授となる。元興寺の修理や、昭和42年(1967)元興寺仏教民俗資料研究所(元興寺文化財研究
   所)を設立し、文化財の保護と研究に努めた。同50年(1975)正強学園理事長、翌年学園長、の
   ち奈良大学理事長を務めた。また、宝山寺福祉事業団を設立し、保育園・老人ホーム・心身障害児
   福祉センターなどを運営、社会福祉事業にも尽力した。

価格 35,000円

詳細 紙本絹装三段表具
   総丈 タテ170㎝ ヨコ35㎝
   本紙 タテ88㎝ ヨコ24㎝
   桐合箱

状態 少シミ、オレアリ。

2024年09月05日

No.Aー165大西良慶



作家名 大西良慶

作品名 名号 「南無阿彌陀佛」

略歴  大西良慶(おおにし りょうけい) 明治8年(1875)~昭和58年(1983)
   明治~昭和期の北法相宗の僧。奈良の生まれ。幼名は広治。通称は清水さん。号は無隠。多武峰談山
   神社神職の次男として生まれる。明治22年(1889)九条家の嘱望で興福寺再興のために入寺し、千早
   定朝に従って出家。翌年法隆寺の佐伯定胤に唯識を学ぶ。同32年(1899)興福寺231世、同37年(
   1904)法相宗管長、大正3年(1914)清水寺住職となり、興福寺を兼務。昭和40年(1965)清水寺を
   本山とする北法相宗を設立し、初代管長に就任。諸宗に造詣が深く、仏教界の要職を歴任し、中国仏
   教界との交渉をはじめ、社会教化事業・平和運動にも尽力。同50年(1975)仏教伝道功労賞、翌年朝
   日社会福祉賞などを受賞。大正4年(1915)から48年間孟蘭盆法話を続け、良慶節といわれる説法で
   親しまれた。著書には『観音経のこころ』『信仰と人生』『大西良慶選集6巻』などがある。

価格 150,000円

詳細 紙本絹装丸表具
   総丈 タテ192㎝ ヨコ47㎝
   本紙 タテ127㎝ ヨコ32㎝

状態 オレ、少虫穴、ヨゴレアリ。

2024年08月10日

No.Aー164山田安民



作家名 山田安民

作品名 和歌 「奈良にてあめの日によめる 安民 やまにたつ もやのうこきを 見てをれは
        あめにきこゆる 大佛のかね」

略歴  山田安民(やまだ やすたみ) 明治元年(1868)~昭和18年(1943)
   実業家。宇陀郡伊那佐村字池上の生まれ。明治23年(1890)東京市国民英学会を卒業し、イギリス
   法律学校に入学したが、中途退学し、帰郷後は売薬業に従事した。同32年(1899)大阪でロート製
   薬の前身である山田安民薬房を創設し、健胃剤「胃活」を発売する。また、奈良では殖産業にも従
   事した。同38年(1905)東京で最初の売薬輸出を開始し、上海、天津に支店を開設した。明治41年
  (1908)ロート目薬を製造販売する。大正5年(1916)大阪府売薬同業組合長に当選、同9年(1920)
   には、私財を投じて奈良市に私立奈良盲唖学校を開設した。昭和13年(1938)大阪府より実業功労
   者として表彰された。安民は資性温厚篤実にして実業界の元老で信望ははなはだ厚かった。著書に
   は『大和古今孝子伝』がある。実弟には津村順天堂の創業者の津村重舎がいる。

価格 350,000円

詳細 紙本揉み紙表装、料紙墨流し金砂子散し。
   総丈 タテ124㎝ ヨコ49.8㎝
   本紙 タテ34.5㎝ ヨコ47㎝
   檜合箱

状態 少オレアリ。

2024年07月31日

No.Aー163明誉古磵



作家名 明誉古磵

作品名 『法然上人柴戸図和歌賛』
    「しはの戸に 朝夕かかる しら雲を いつむらさきの くもと見なさん」

略歴  明誉古磵(みょうよ こかん) 承応2年(1653)~享保2年(1717)
   江戸中・後期の浄土宗の画僧。僧名は、證蓮社明誉虚舟古磵。初め大和郡山の西岸寺に住し、のち
   上洛して鳴虎の報恩寺に晋董した。古磵は宗乗を学ぶ傍ら、画法を狩野永納にうける。また雪舟の
   画法を慕い、人物・山水をよくし、大黒天像を得意とした。また『続近世畸人傳』では、近江の高
   田敬輔も学んだと伝えている。代表的な作品としては、「大仏殿虹梁木曳図」「薬師寺縁起絵巻」、
   泉涌寺の涅槃図の大作が残されている。また、『浄土十六祖図伝』『円光大師贈号絵詞伝』等の押
   し絵の作品が残されている。同人の作品は浄土宗No.Aー10に掲載しています。

価格 280,000円

詳細 紙本絹装三段表具
   総丈 タテ124㎝ ヨコ70.5㎝
   本紙 タテ32㎝ ヨコ57.5㎝

状態 表具虫穴アリ。

2024年07月29日

No.Aー159山本雨宝



作家名 山本雨宝

作品名 一行書 「花知鳥待花」

略歴  山本雨宝(やまもと うほう) 明治36年(1903)~昭和63年(1988)
   真言宗豊山派の僧。飛鳥寺(安居院)長老、箏曲家震琴とも。京都の生まれ。豊山専修学校卒業後、
   飛鳥寺の住職となる。文政年間(1818~30)に作られた琴の一種、八雲琴(二弦琴)を中平遊琴ら
   に師事、八雲琴七代目宗家の免許を受ける。昭和12年(1937)万葉歌碑建設、同16年(1941)観音
   堂を建立する。同34年(1959)権大僧都となる。昭和43年(1968)八雲琴(二弦琴)演奏保持者と
   して国の無形文化財に指定される。

価格 55,000円

詳細 箱書によると昭和六十二年八十五才の最晩年の作品であることが知られる。又、別紙にて「鳥」の
   字を二回読むことや、この書の本来の意味の説明が付けられている。
   紙本絹装丸表具
   総丈 タテ159㎝ ヨコ44㎝
   本紙 タテ66㎝ ヨコ32㎝
   桐共箱

状態 極少シミアリ。

2024年06月25日

No.Aー157植村家壺



作家名 植村家壺

作品名 漢詩五絶 「葉晴前紅雨 花飛昨松風 空山人不見 春在緑陰中 辛未暮春 櫻處逸人□□」

略歴  植村家壺(うえむら いえひろ) 弘化4年(1847)~大正9年(1920)
   明治時代の大名、華族。大和高取藩二万五千石植村家第十四代当主。官位は従五位下、出羽守、従二
   位。播磨山崎藩本多忠鄰の六男として生まれる。21歳の時、第十三代植村家保の養子となる。明治元
   年(1868)家保の隠居にともない高取藩最後の藩主に襲封。同2年(1869)藩治職制にともない職制
   改革を実施する。また、同年版籍奉還により東京で高取藩知事に任ぜられる。同4年(1871)廃藩置
   県の断行で、高取県が成立、藩知事は免職になり東京貫属となる。同年9月東京に移住。同年12月に
   は高取県も廃され奈良県に編入、また藩士も解隊された。明治17年(1884)子爵を授けられる。法号
   は瑞光慈照聖寿院。

価格 150,000円

詳細 紙本紙装丸表具
   総丈 タテ177.5㎝ ヨコ40㎝
   本紙 タテ111.5㎝ ヨコ30㎝

状態 虫穴、シミアリ。

2024年06月12日

No.Aー143東大寺二月堂本尊・秘仏十一面観世音菩薩像



作家名 平岡定海

作品名 木版墨摺 『東大寺二月堂本尊・十一面観世音菩薩像』
    平岡定海筆 種字「(キャ、ka)」
    朱印三顆(二月堂・梵字・東大寺印)

略歴  十一面観音
   種字はキャ(क、ka)。梵名エーカダシャムカ (एकदशमुख ekadaśamukha)「11の顔」「11の顔を持つも
   の」の意は、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。観音菩薩の変化身の1つであり、六観音の1つでもあ
   る。頭部に11の顔を持つ菩薩。

    平岡定海(ひらおか じょうかい) 大正12年(1923)~平成23年(2011)
   華厳宗の僧侶で歴史学者。東大寺第二一三世別当。奈良の生まれ。昭和10年(1935)得度。
   同24年(1949)京都大学文学部史学科卒業。同30年(1955)京都大学大学院修了。同35年(1960)
   文学博士。昭和29年(1954)種智院大学講師、同32年(1957)助教授。同41年(1966)大手前女子
   大学教授。東大寺上之坊住職、東大寺執事長、華厳宗管長、東大寺別当を歴任した。著書には『東大
   寺宗性上人の研究並史料』『東大寺の歴史』『大仏勧進ものがたり』など多数ある。

価格 55,000円

詳細 紙本 中縁黄土地牡丹文金襴 総縁茶絹地雲涌文 金軸 仏表具
   総丈 タテ153㎝ ヨコ45.5㎝
   本紙 タテ66㎝ ヨコ30㎝
   桐共箱為書

状態 少シミアリ。

2024年01月06日

No.Aー114大西良慶



作家名 大西良慶

作品名 名号 「南無阿弥陀仏」

略歴  大西良慶(おおにし りょうけい) 明治8年(1875)~昭和58年(1983)
   明治~昭和期の北法相宗の僧。奈良の生まれ。幼名は広治。通称は清水さん。号は無隠。多武峰談山
   神社神職の次男として生まれる。明治22年(1889)九条家の嘱望で興福寺再興のために入寺し、千早
   定朝に従って出家。翌年法隆寺の佐伯定胤に唯識を学ぶ。同32年(1899)興福寺231世、同37年(
   1904)法相宗官長、大正3年(1914)清水寺住職となり、興福寺を兼務。昭和40年(1965)清水寺を
   本山とする北法相宗を設立し、初代管長に就任。諸宗に造詣が深く、仏教界の要職を歴任し、中国仏
   教界との交渉をはじめ、社会教化事業・平和運動にも尽力。同50年(1975)仏教伝道功労賞、翌年朝
   日社会福祉賞などを受賞。大正4年(1915)から48年間孟蘭盆法話を続け、良慶節といわれる説法で
   親しまれた。著書には『観音経のこころ』『信仰と人生』『大西良慶選集6巻』などがある。

価格 500,000円

詳細 この作品は、箱書の自題に「六字寶號」とある様に、若き日従軍僧として日露戦争での203高地の
   様相をこの目で見てこられた大僧正の最晩年101才の御名号である。
   紙本緞子三段上表具
   総丈 タテ205㎝ ヨコ49.5㎝
   本紙 タテ129.5㎝ ヨコ33.5㎝
   桐共箱

状態 シミアリ。

2023年05月08日

No.Aー106谷三山



作家名 谷三山

作品名 一行書 「脩徳者預細門」

略歴  谷三山(たに さんざん) 享和2年(1802)~慶応3年(1867)
   江戸後期の儒者。奈良の生まれ。諱は操。通称は新助、後に昌平と改む。別号に淡庵・繹斎等。
   幼児目及び耳を疾み、聴力を失ったが読書勉学倦むことなく学識地方に著しく聞こえ、家塾(興譲館
   )を開いて弟子を薫育し皇道、五常、忠孝を奨励した。後高取藩主の聘に応じて出仕、藩治のために
   扶翼するところが多かった。晩年ついに明を失するに至ったが意気毫も衰えず、文久3年(1863)在
   京の諸侯の尊王攘夷の急務を献策した。また山陵の荒廃を歎じて修補に尽力した。大正6年(1917)
   正五位を贈られる。

価格  250,000円

詳細 紙本絹装丸表具
   総丈 タテ191.5㎝ ヨコ35.5㎝
   本紙 タテ132㎝ ヨコ28㎝
   桐合箱

状態 少ヨゴレ

2023年01月13日

No.Aー104森川杜園



作家名 森川杜園

作品名 『尉と姥図』

略歴  森川杜園(もりかわ とえん) 文政3年(1820)~明治27年(1894)
   幕末・明治期の木彫家。奈良井上町の生まれ。幼名は友吉。字は扶疏。杜園と号す。13歳で内藤其淵
   に画を学ぶ。天保7年(1836)奈良を訪れた柴田是真に勧められ奈良人形をはじめる。
   安政3年(1856)春日若宮大宿所前絵師職、ついで春日有識奈良人形師の名を許される。正倉院御物
   の模造にも従事。内国勧業博やシカゴ万博に出品し活躍。伴林光平に和歌を学び、大蔵流狂言の名手
   でもあった。

価格  650,000円

詳細  紙本紙装丸表具
   総丈 タテ187㎝ ヨコ27.5㎝
   本紙 タテ94.5㎝ ヨコ24.5㎝

状態  少虫穴

2022年12月05日

No.Aー39柳沢保泰

 

作家名 柳沢保泰

作品名 和歌幅 『詠二首和歌』

略歴  柳沢保泰(やなぎさわ やすひろ) 天明3年(1783)~天保9年(1838)
   江戸後期の大名。大和国郡山藩第4代藩主。郡山藩柳沢家5代。3代藩主柳沢保光の次男。

価格 250,000円

詳細 総丈 タテ121㎝ ヨコ50㎝
   本紙 タテ33㎝ ヨコ48㎝

状態 表具虫穴・ヤブレ・イタミ

2022年05月04日

No.Aー25柳生宗在

 

作家名 柳生宗在

作品名 書幅

略歴  柳生宗在(やぎゅう むねあり) 承応3年(1654)~元禄2年(1689)
   大和柳生藩の第4代藩主。官位は従五位下。対馬守。法号は寂光院。

価格 160,000円

詳細 総丈 タテ77㎝ ヨコ44㎝
   本紙 タテ14.5㎝ ヨコ30㎝

状態 少ヨゴレ 表具イタミ大

2022年05月03日