No.Aー101勧修百万遍十界一心願生西方作福念佛図説 当曼中台三尊略相
作家名 香誉祐海
作品名 『勧修百万遍十界一心願生西方作福念佛図説』
略歴 祐海(ゆうかい) 天和2年(1682)~宝暦10年(1760)
浄土宗の僧。奥州岩城(福島)の生まれ。号は拈蓮社香誉信阿。字は祐海。24歳で布薩戒を授かり、
増上寺で修学を重ねた。伯父にあたる増上寺第三十六世顕誉祐天の遺跡を残したいとの思いから、
住職になった善久院に祐天寺の寺号を許可され、祐天を開山として自らは二世となり、阿弥陀堂建立
をはじめ境内整備に尽力した。
裕海が制作したとされる。「作福念佛図説」は画上部に「當曼中臺三尊略相」として当麻曼荼羅が
画かれている。阿弥陀三尊の仏前に上品上生が画かれている。中部には「寶池九品生略」が画かれて
おり、蓮池の中央から右に上品中生、中三品、中央から左に上品下生、下三品と画かれている。
蓮池の中央には蓮の花の上に「心」の文字が画かれており、その茎が下部の「円頓観心十界図」に
続いている。蓮の茎を追っていくと増上寺第三十六世顕誉祐天の名号「南無阿弥陀仏」(模写した
もの)に繋がっており、「願往生」とさらに下に円形の二河白道図に繋がっている。円形の上部は
白道、下部は此土が画かれている。円形の中央に「一心」の文字があり、白道から此土(現世)さら
に十界へと各線で繋がっている。下部周囲の「十界図」は右上から順に佛界・縁覚界・天界・修羅界
・餓鬼界・地獄界・畜生界・人間界・聲聞界・菩薩界が画かれている。
価格 600,000円
詳細 木版筆彩著色、仏菩薩金箔貼付。紙本紙装丸表具、軸先銅に鍍金。祐天寺蔵版印施とアリ。
総丈 タテ132㎝ ヨコ36.5㎝
本紙 タテ62㎝ ヨコ25.5㎝
状態 表具上部少虫穴